2-2.Amazon S3独自の単語

Amazon S3を使うときに「オブジェクト」と「バケット」と「キー」という3つの単語を理解しなければなりません。
このオブジェクトとバケットとキーについて説明します。

■オブジェクト
オブジェクトとはAmazon S3で管理される実体です。実体ってよくわからないかのしれませんが、Windowsでいうフォルダとファイルと理解しても良いと思います。
オブジェクトはオブジェクトデータとメタデータから構成されます。
オブジェクトデータはフォルダやファイルそのものです。
メターデータはオブジェクトデータの構成情報であり、Windowsでいうプロパティのようなものです。

■バケット
バケットとはオブジェクト(フォルダやファイル)を格納するための一番上位の入れ物(容器)です。上位の入れ物とは一番上の特別なフォルダと思って下さい。
バケットの名前はAmazon S3の中で重複できませんので登録の早い者勝ちになります。
そして、バケットは一つのAWSアカウントあたり100個までしか作れません。少ないと思うかもしれませんが、バケットの中にはフォルダを作ることができるのでバケットは100個あれば十分でしよう。

バケットの名前を決めるときにはいくつかの制限があります。
【バケット名の制限】
・英字小文字、数字、ピリオド、ハイフンのみ
・名前の最初と最後は英字が数字のみ
・長さは3文字から255文字まで
・「/」と「\」はエラーがでず勝手に削除される
・ピリオドとハイフンは連続できない

■キー
キーをあまり意識しなくてもAmazon S3は使えますが、概念は理解しておく必要があります。
キーとはバケットの中で一意(だぶらない)になる名前(識別子)です。
そしてバケットとキーの組合せはAmazon S3の中で必ず一意(だぶらない)になります。

■バケットとキーとオブジェクトの関係
バケットとキーとオブジェクトは次のようなURLの形式で使われます。
例)http://keygoal.s3.amazonaws.com/home/index.html
この例でのバケットとキーとオブジェクトは下記になります。
・オブジェクト:home、index.html
・バケット:keygoal
・キー:home/index.html

これでAmazon S3を使うときに必要な言葉の理解ができました。


←「2-1.Amazon S3にサインイン」はこちらです。

⇒次は「2-3.Amazon S3のファイルサーバ利用」を説明します。





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2-1.Amazon S3にサインイン

Amazon S3(エススリー)とはAmazon Simple Storage Serviceの略でインターネット経由で利用するストレージサービスです。
インターネット経由のストレージサービスとはインターネット上にあるハードディスクをパソコンのハードディスクのように、自由にファイルの 読み / 書き / 追加 / 削除 / 名前変更 ができるサービスです。
ALC(Access Control List)という機能でアクセス制限をすることでセキュリティを強化することも可能です。

Amazon S3には下記のような柔軟な利用方法があります。
・ファイルサーバ(エクスプローラ感覚でのファイル操作)
・静的コンテンツ公開サーバ(apacheなどのwebサーバのインストールは不要)
・データバックアップサーバ(ファイル等のバックアップ)
・ダウンロードサーバ(メールで送受信できない大容量ファイルの受渡)

S3を利用する手順は簡単です。

1、AWSを始めて使う場合にAmazon S3を利用するにはまず最初にサインアップが必要です。
http://aws.amazon.com/s3」 にアクセスして、[サインアップ] をクリックし、画面の従って必要情報を登録します。

S3signup

登録完了後にe-mailが届いたらAmazon S3の利用が可能になります。

2、サインアップ後は「AWSマネジメントコンソール」画面から「S3」を選択することで「S3 Console」に入ることができます。
サンプル画像はすでにバケット(「2-2.Amazon S3独自の単語」で説明)を作成済み画面ですので初期状態では「cloudguard.jp」バケットと「www.cloudguard.jp」バケットは表示されません。

S3managementconsole

3、あとは「S3 Console」の機能に従って設定します。


←「1-3.AWS請求確認とアラート設定」はこちらです。

⇒次は「2-2.Amazon S3独自の単語」を説明します。





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1-3.AWS請求確認とアラート設定

AWSでは使ったサービスの時間数分しか料金が発生しません。
料金はサービス毎に課金されますので知らないうちに料金が嵩(かさ)んでいないか心配になります。
今回は「課金状況確認方法」と「請求アラート設定方法」を説明します。

■課金状況確認方法
1、「1-2.AWSマネジメントコンソール」投稿の手順に従い「AWSマネジメントコンソール」に入ります。

2、AWSマネジメントコンソール画面右上のアカウント名をクリックしプルダウンメニューから「Billing & Cost Management」を選択します。

billingpulldown

3、料金確認のダッシュボード画面が表示されます。これで料金について確認できます。

billdashboardjapan

■請求アラート設定方法
1、料金確認のダッシュボード画面の「アラートおよび通知」項目内の請求アラートを「今すぐ有効にする」リンクを押すと「設定」画面に変わります。または、画面左のメニュー内の[設定]リンクを押しても設定画面に変われます。

2、「設定」画面に表示される機能で使いたい機能にチェックを入れ[設定の保存]ボタンを押します。

billsetup

機能には下記3種類があります。
・電子メールで PDF 版請求書を受け取る
  請求書は、請求対象月の翌月 3 日頃に発行されます。
・請求アラートを受け取る
  料金が設定した値に達したときにメール通知を受け取ることができます。
  請求アラートは一度オンにするとオフに戻す事はできません。
・請求レポートを受け取る
  AWS 料金レポートを毎日 1 回以上受け取りたい場合の設定です。

これで料金の確認とアラート確認ができるようになりました。


←「1-2.AWSマネジメントコンソール」はこちらです。

⇒次は「2-1.Amazon S3にサインイン」を説明します。





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1-2.AWSマネジメントコンソール

Amazon Web Services(以下AWS)の各サービス利用は「AWSマネージメントコンソール」画面から行います。

1、ブラウザから「http://aws.amazon.com/jp/console/」にアクセスし「AWS マネジメントコンソール」画面を表示します。

AWSmanagementconsole

2、画面右上の[サインアップ]ボタンを押し「Sign In or Create an AWS Account」画面を表示します。

singin

3、e-mailアドレスとパスワードを入力し「アカウント管理」画面を表示します。

accountmanagement

4、「アカウント管理」画面右上の[アカウント/コンソール▼]プルダウンメニューから「AWSマネージメントコンソール」を選択します。

これでAWSマネジメントコンソールが表示されます。

managementconsole

この「AWSマネジメントコンソール」画面から各サービスを利用できますが、残念ながらまだ英語表記です。


←「1-1.Amazon Web Servicesにアカウント登録」はこちらです。

⇒次は「1-3.AWS請求確認とアラート設定」を説明します。





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1-1.Amazon Web Servicesにアカウント登録

Amazon Web Services(以下AWS)とは書籍などをインターネットで販売しているAmazon.com社が提供するオンラインサービスの総称です。
オンラインサービスって説明よくわからないかもしれませんが、インターネット経由でサービスを使えるってことくらいの理解でいいかもしれません。
AWSはサーバを買わなくてもデータセンターの契約をしなくてもコンピュータを使えるクラウドコンピューティングというサービスを提供しています。
一昔前にオンデマンドという言葉が流行りましたが、クラウドコンピューティングとは好きな時に好きなだけコンピュータを使えるという画期的なサービスです。さらにAWSが支持されるところは使った時間分だけしか料金が発生しないところです。

まずAWSの1年間無料枠を利用してみるためにアカウント登録をしてみます。
無料枠の説明と料金説明は下記リンクで確認できます。

無料枠説明:http://aws.amazon.com/jp/free/
Amazon EC2料金:http://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/

■アカウント登録
1、ブラウザで「http://aws.amazon.com/jp/」にアクセスしAWSホームページを表示します。

2、[今すぐ無料アカウント作成]ボタンから「Sign In or Create an AWS Account」画面へ移ります。

singin

あとは無料アカウント作成の流れに従ってアカウント登録するだけです。

途中で電話による身元確認のために電話がかかってきてプッシュボタンから暗証番号の入力が必要です。
すぐに着信できる電話番号を使い、暗証番号をメモっておかないとちょっと焦ります。

これでAmazon Web Servicesを利用できる準備が整いました。


⇒次は「2.AWSマネジメントコンソール」を説明します。



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